12月17日

今回は、題して「四桁数字でたどる、冬の越後湯沢・谷川岳・水上」の旅〜。
年の瀬を目前に、マー氏は実家より冬山を目指したのでした。
なぜって? そこに山があるから、だってさ。
BGMは「山男の歌」でゴー!
♪娘さん〜、よく聞ーけよ、山男にゃほーれーるなよ〜

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明日が楽しみで0000に寝たものの0230には起きてしまう。
目覚ましを0500にセットしたのに、余りにも早い目覚めだ。
30分近く布団の中でモゾモゾとしていても再び寝ることが出来ない。
諦めて本を読むこととした。

我が枕頭の書『貧困旅行記』です。
著者は敬愛して止まないつげ義春氏である。
どんな旅行書よりも僕にとっては役立つ1冊です。
この本を読むと旅への衝動が強く沸き立つ。
とても地味な内容ですが、想像力をかきたてられる。
良い本です。

【つづく(0414)】→→→→→→

《まだあげそめし前髪の〜》じゃなくて、
《ゆく川の流れは〜》でもなく。
『枕草子』の《いとおかし》が詠みたいのに、忘れた。
そんな気分の夜明け前。

「文化が生まれる」と、朝焼けを見てつぶやいた
かつてのバイト先の“居眠り鹿轢野郎”こと、大槻さん(42歳バイト)じゃないけど、
朝焼けは何か人の心に文化——気障な太宰は“文のお化け”と称した——を芽生えさせるね。
結局眠れず、朝まで起きてしまう。
0625桐生駅を出発しました。

【つづく(0629)】→→→→→→

桐生から新前橋へ電車に揺られる。
新前橋で上越線へ乗り換え。
しかし寒い。
三十路過ぎると寒さがこたえる。
ここは東京ではないこと実感、もっと厚着してくりゃよかった。
20分の待ちは長い。
これからもっと寒いとこへ行くのに先が思いやられる。
しかし、朝早いのでかたなし。
0720新前橋出発しました。

【つづく(0720)】→→→→→→

そうだそうだ、これから向かう先を告げてなかったな、失敬失敬。
水上谷川スキーと登山で知られる水上に向かっています。
さらにループで名高い清水トンネルを抜け、その先。
つまり、えーと、その……うん、ううん
《国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。(中略)夜の底が白くなった》で
余りにも有名な『雪国』の舞台で名高い越後湯沢に向かっています。

【つづく(0732)】→→→→→→

どうもつくづく例えが古風だな。
越後湯沢は、今ならガーラ湯沢になんのかな。
スキーのメッカ。「電車で行けるSKI SKI」ってなとこかな(←これも十分古い)。

伊香保のある渋川は大きな街だが、
渋川を過ぎると山奥へとドンドン向かう様子。
次の大きな町は、沼田。
沼田は割合とひらけているけど、山が近い。
さすがに新潟と近いだけあって、奥に見える山が白く雪化粧です。
思えば遠くに来たもんだ(by武田鉄矢)。

【つづく(0755)】→→→→→→

土合といふ駅。
モグラ駅で5人下車。
清水トンネルを10人の乗客を乗せ走行中。
トンネルを抜けると・・・さてさて。

【つづく(0842)】→→→→→→

いやー、3時間たっぷり満喫してきました。
なぜ3時間かって? それは次の電車が3時間後にしかやってこないためです。
清水トンネルを1日5往復しかしないためなんです。
仕方なく、かつ、いみぢくもでありやす。

ヤスナリゆかりの宿屋を見たり、雪国の碑を観賞したりと大忙し。
「駒子の湯」なる町営温泉にも入湯でき嬉しかった。
ただ、廃墟然とした神社に登り、
帰りに階段からずり落ちたことも明記しておこう(ぷぷっ)。

しかし、さすが温泉街です。
いたるところに温泉が溝に流れており助かった。

腹満たしには、駅そばで“雪国”だけに「まいたけ天そば」をすすりました。

1158に無事越後湯沢を出発。
そして土合駅で1225に勇気を出して下車する。
もちろん僕一人しか降りない。

土合駅の説明をすると、下りは地下ホーム、上りは地上なんです(カビラ)。
しかも上りと下りのホームまで10分もかかる駅なんです(再カビラ)。

正直、僕が降りたのは地上駅だったんだけど怖かった。
駅は無人で、売店は廃墟でうすら寒いし。

チキンな僕が降りた理由は、雪が降ってなく積もってもいなかったから。
無人駅であれこれ撮影してたら相方からメール。
これが一番驚いた。
怖くなって電話をしたら、六甲山の遭難話を聞かされるし、
駅に「谷川岳は危険な山です」との立て看板あるし、で。

ともあれ1238にバスが来るそうなんで一安心。
190円で安心と安全を買った(安い)。

して、1245谷川岳ロープウェイ駅着。

「1405」の帰りバスの時刻を頭に焼き付け、
片道15分の空中散歩が始まりました(往復2000円)。

1258スタート。
1313天神平着。
パウダースノウに感動する、寒くはない。
雪と展望を満喫し、珈琲も飲んで1346降りました→1401着。
1405発のバスで1428に水上着。
650円。

水上まで着いたら安心。
すぐに帰っても良かったが、次の電車にする(1548高崎行き迄遊べるため)。
一時間の水上街歩きの始まり始まり。

しかし廃墟が目立つ。
しかも中規模ホテルが軒並み廃墟。
街に元気がない。
観光客も見当たらないし、どういうことなんだ。
まるで狐につままれているような感じ。
うーん、なんだか侘しく感じる。
小ぢんまりした温泉街ならわかるけど、八割がたは営業してない。
緑濃い山の奥に谷川岳の白い頂きが見えて素敵なのに、残念。

街からはずれ国道に出てしまい、とぼとぼ歩いていると、雨もぽつりと降りだした。
初茸がりの正太(つげ作品に登場する坊や)な気持ちになる。
そわそわすることね(外国人的スピーチ)。

なにはともあれ、水上を後にする。
水上は海抜491です。
トンネルを越えた先には『雪国』舞台の越後湯沢、東京寄りには伊香保。
どうも分が悪いらしい。

太宰が行った水上谷川温泉郷。
ちょっぴり期待外れでした。

桐生には1725着予定。

長々と読んでいただきありがとふ。

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小説の舞台になった場所とはいえ、
そんなに観光地観光地しているわけじゃあないのね。
(作品と場所にもよるんだろうけど)。

つーか、当時、作者がその作品を描こうと思った風景を
地元の方々はそのまま残している、とかって考えるのはどおかしらん。
そうすれば、交通の便が悪いのも(開発を進めないのも)納得がいったりして。
訪れる人は、自分のなかで想像した水上やらがまずあるのだから、
作り込まれ過ぎると、げんなりするしね。

以下は、冬の谷川岳のふもとでビビる大木ならぬマー氏の姿。
その寂し気な表情、とくとご覧あれ。


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by trasac | 2006-12-18 20:11


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