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6月25日

意外に生傷が絶えないのが介護職の特徴。

以前のデイサービスのときには“つねる”利用者さんがいて、
マーボー氏の腕まわりにはキスマークよろしく
薄い紫色の“あざ”が点々と付いていたのを覚えている。

今回は、引っかかれて右手を負傷してきた。
血こそ出ていなかったものの、
皮はペロンと剥け、端から見るとかなり痛そう。

その時の状況を同居人に解説するマーボー氏。

マ「──ってね、部屋から出てきちゃったから
  『ああ、ダメですよ!』ってその利用者さんを
  中に戻そうと腕を掴んだら『ニャー!』って具合に
  “ひっかじけられて”さあ」
同「“ひっかじけられて”?」
マ「うん」
同「それ、どこの言葉?」
マ「ぐんま」
同「で?」
マ「で、しばらくしてその部屋の様子を見にいったら
  その利用者さんがいたから『ここ見てくださよー』ってキズを見せたの。
  したら『あら、どうしたの? 大丈夫?』ってさあ、
 “ひっかじった”ことをケロッと忘れてちゃってるんだよ」
同「“ひっかじった”……」
マ「そんな気になる? 
  自動詞【ひっかじく】、使役【ひっかじけられた】
  訴えは【ひっかじくなよ〜】。
  つまり【ひっかく】がなまったんだな」

同居人には生傷よりも、
“ひっかじく”という言葉のほうが興味深かったらしい。
by trasac | 2005-06-28 16:05


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