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12月24日

聖なる夜に初体験。

この日、マーボー氏は泊まりの勤務だった。
いつものように食事の介助をしていると
同僚より、ある男性利用者の様子がおかしいと耳打ちされる。

ごはんは食べない、見るからにダルそう。
熱を計ると、体温計は39度を指していた。
施設では、大事に至っては困るので
症状はどうあれ、体温が39度以上ある場合は
救急車を呼ぶということになっている。

——というわけで、救急車が到着した。

利用者さんは担架で車内に運ばれ、
付添い人にはマーボー氏が行くことになった。
生まれて初めての乗車である。

すぐに出発するかと思いきや、搬送先が遅々として決まらない。
8件目の病院がようやく受け入れてくれることになった。

「救急車通ります、救急車、救急車通りまーす」

隊員がマイクで発する。
行き先は10キロ弱先の救急病院。
通常走行なら4、50分ぐらいかかるところを
20分で到着してしまったというからサイレンの威力はスゴイ。

走行中の車がみるみるうちに右に左にと寄せては止まる。
その光景を

「まるで、モーゼの十戒だった」

と形容。なかなかできない体験ゆえに、
利用者さんの様態そっちのけで興奮したという。

イルミネーションにつつまれる街を信号無視で突っ走る。
それはサンタクロースからの粋なプレゼントだったのかもしれない。
運ばれた利用者さんは苦しかっただろうけど……。
by trasac | 2005-12-26 15:58

12月19日

今年の夏頃、立て続けに音楽家の自伝的映画が
公開されたのを覚えているだろうか?

コール・ポーターの『五線譜のラブレター』、
ボビー・ダーリンの『ビヨンドtheシー』、
そして、我が国が誇る元祖ソウルディーバ、
ゴッド姉ちゃんとも親交が深かったレイ・チャールズの『Ray』。

ぞれぞれに気にはしていたものの
「DVDになってからでいいや」と待つこと数カ月。
『ビヨンドtheシー』と『Ray』の二本をレンタルしてきて見た。

公開当時から一番気になっていたのは『ビヨンドtheシー』で、
『Ray』は「まあ、見ておくか」的なスタンス。
要は、レイ・チャールズにはあまり関心がないらしいのだ。

ところが観賞後、以下のメールが送られてきた。

「『Ray』を観て感じたこと

 《土曜の夜の罪深い人々と
   日曜の朝の教会参列者(たいていの場合、同じ人間だった)の
    現実を歌い込んだ》
                〜作家、ネルソン・ジョージの言葉〜

 まさにレイ・チャールズはそんな歌手だった。

 僕がレイに余り興味を抱かなかった理由は、
 ABC時代以降の甘さにある。

 アトランティック時代のほとばしる情熱は好きだが、それ以降はどうも……。

 今回映画を観て、ジャンキー&女好きなレイ像を知って、親近感が湧いた。
 彼もやはり人間だった。

 大きな闇があるからこそ、大きく輝ける。
 まるで夜空の星のように。
 星(スター)は深い暗闇(盲目)があって輝ける」


あら? あれだけ期待していた『ビヨンドtheシー』は?

「なんかね、想像していたのとは違った」

『ブルースウェバー展』の時(10月18日参照)といい、
『ライヴ8』の試写会時(11月8日参照)といい、
期待してないところから何かを受けとってくるパターンが多いなあ。

まあ、ゼロじゃないぶん、それもまたよしか。
by trasac | 2005-12-21 16:42

12月6日

2005年のマーボー氏は
どれくらいレコードやCDを買ったのだろう?
そして一番よかったものは?

ふっと頭に浮かんだ疑問をメールにて送信。
すると以下様のお返事いただきやした。

「『りんごの子守唄』

 僕が選ぶ今年の新譜最高傑作。良いです。
 帯には『10人の歌姫によるビートルズ・ララバイカバーアルバム』とあります。
 2005年11/2発売。

  プロデュースは鈴木惣一朗。
 最近お気に入りの人、モンドの仕掛人です。

 ジョンのシュールな歌詞より、
 ポールの素直な歌詞の方が三十歳を越すとグッときますね。
 したり顔でジョンを語るより笑顔でポールを聴く方が良い。

 《——ハニーパイ 君は僕を狂わせる(CRAZY)
  僕は恋をしてる だけど無精者(LAZY)だから
  僕のところに帰って欲しい——》

 “CRAZY”と“LAZY”の韻踏みが良い。
  やはり名曲ですね“ハニーパイ”」

ひとつのアーティストをとってしても
世代によって心に引っ掛かる曲が異なってくる、
捉え方が変わってくるということを暗に示すマーボー氏。

それは作品が普遍的でも“聴き手”という受け皿が流動的だから。
つまり、人間は日々成長してるっていうこと、ですな。

今年、みなさんはいい音楽に巡り合えましたか?
by trasac | 2005-12-08 15:43

12月3日

【PM9:24】> Subject: きょうの足跡

中からピーヒャラやってる音に誘われて「旧古河庭園(4)」に入ってしまった。
ここ、駒込あたりは古臭い街並みがよい。

そのまま北上して平塚神社を抜けて上中里駅へ。
駅前に侘びしい不動を発見。
好きなんだナァ、僕は、人が見向きもしないものが。

上中里から田端へ向かい、「田端文士村記念館(5)」に立ち寄る。
戦前はモンパルナスみたいだったのかな。

国立博物館に『北斎展』に行くも70分待ち。
諦めて科博(国立科学博物館(6))に行く。
一時間半じゃ回りきれぬボリューム。

最後は「ブリヂストン美術館(7)」で名画に酔う。
頭がクラクラしたまま銀座の街を歩く——。


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<総括>

※本日使った「ぐるっとパス」=4枚
by trasac | 2005-12-04 11:49